今の関係がしんどくて、新しい場所でやり直そうと思った。
今度こそ、ちゃんと空気を読んで、
もっと好かれる自分でいようって思った。
でも、またうまくいかなかった。
キャラ設定をミスったか?
あの時のあの言葉か?あの態度か?
どこが悪かったのかを考えて、また自分を修正して、人前に出る。
そしてまた、しんどくなる。
やっぱり、しんどい。
なのに、やっぱり、しんどい。
うまくいかない理由は、
「キャラ」が間違ってたからじゃなかった。
ずっと、「着飾った鎧を着たまま」だったから。
好かれようとして。
嫌われないようにして。
ガチガチに身構えていたから、
心が触れ合えなかった。
着飾った鎧を着ている人に、相手も構える。
着飾った鎧を着たあなたは、苦しくて窮屈。
必要なのは、
着心地のいい服を着た自分でいること。
”相手の好きそうなキャラ”を演じるんじゃなくて、
”自分らしさ”を感じながら、そこにいること。
うまく話そうとしなくていい。
気の利いたことなんて言わなくていい。
飾らず、気取らず、ただ自分でいること。
それがきっと、
言葉じゃなく、呼吸で繋がる、やさしい関係の始まり。