ふと思い出してモヤモヤしたり、

誰かに話していて泣きたくなった。

もう過ぎたことだし、別にいいやって思っていたのに、

なんでだろう。

あの時、

本音を言えないまま、現実が進んでしまった。

気持ちの整理がつく前に、終わってしまった。

だから、心の奥深くに、

悲しみや怒りが残っていたのだ。

あの時、聞いてもらえなかったあの感情を、

今の私が聞いてあげる。

「本当はこうしたかった_」

「本当はあれが嫌だった_」

あの時は、

感じたくなかった。崩れてしまいそうで。

言いたくなかった。どうせ届かないから。

振り返ると湧いてくる気持ちを、

今の私がちゃんと聞いてあげた。

「つらかったね」って言ってあげた。

むかつくあの人に、ばーーーか!って言ってあげた。

そしたら心のずっと奥がスッとして、

心の中にいる誰かが笑った。

それは、あの時傷ついた私自身。

その私が、”味方ができた”って泣き笑いしていた。