美容院って、疲れるから苦手だった。

人といると気を使い過ぎてしまう、

いわゆる、気疲れ。

でも、気遣いって、相手を尊重しているからで、

私の優しさの表れ。

少し疲れるのは仕方ないのかな?

そう思っていた。

でも、

相手を思う気持ちは、

気疲れする気遣いからは生まれないのだ。

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美容院で気疲れする理由

よろしくお願いしますー

鏡越しに目を合わせた瞬間、

自分の中で、

空気を読みたくなるスイッチが発動する。

あ、なんかいつもより疲れてる気がするな

今日はなんか、元気で話が弾みそうだな

そう思った瞬間に、

相手のテンションに自分を合わせてしまう。

別に、相手にどうしたって好かれたいわけでもない。

自分が嫌われたくないという気持ちも、確かにない。

なのに、

相手の状態にスルスル〜と寄せたくなっていた。

そして、終わった瞬間に、

なんか疲れたな〜

と思うのだ。

正直、

これは自分の優しさなんだろう

そう思っていた。

だって、たくさんの人の接客をしていれば、

早めに疲れが出る日もあるだろうし、

一人でも静かにしてくれるお客さんがいたら助かるだろうな〜

って。

勝手に、親切なつもりでいた。

気遣い=優しさじゃないの??

でも、ある時、友達にこう言われた。

あなたは気を使う人だから、疲れてないか心配

と。

え?心配されてる?

なぜ?

少しは疲れるけど、それが人付き合いってもんでしょ?

気を遣うって、

相手を大切に思ってる

という、一番の証明だった。

それなのに、

相手から返ってきたものが、好意じゃなく、心配?

なぜ?

確かに、

心配したくなるくらい気を使ってくれる人って、

いる。

自分以上に気を使ってるんだろうな〜っていう人。

そういう人って、確かに嫌な気持ちにはならないけど、

そんな気にしなくていいのに!と思って、

深く関われなかった。

なんとなく、申し訳なくなるのだ。

私も、そういう感じなのか…と、

どよっとした疲れと共に、

じゃあ相手を尊重するって、どうすればいいの?

モヤモヤした。

気疲れせず、相手を尊重するってどうやるの?

そこで、

この人、気遣い上手で素敵

と思う人を観察してみた。

人それぞれ、

気遣いの仕方に個性はあれど、

これだけは一緒だった。

それは、

『まず、自分』

という態度。

自分はこうだけど、あなたはどうしたい?

という雰囲気がどんな言動にも漂っているのだ。

ただ、相手を下げも上げもしない態度だった。

それだけでちゃんと、

私は大事にされてる

って伝わっていた。

よくよく考えてみると、

私が美容院でしていた気遣いは、

相手を心地よくさせられていたのだろうか。

疲れているからって、話したくないとも限らないし、

むしろ、様子を伺われる雰囲気に、

疲れさせていたのかもしれない。

「まずは自分」という態度

人は、気遣いムーヴの中にある、

自分の正解を当てにこられている感じに

疲れるようだ。

相手を思う優しさのつもりでも、

相手を先に思うと、

自分の中の、そして関係の中の気疲れは無くならない。

だからこそ、

まず自分。

自分がどうありたいのか、

それを一番に大切にすることこそが、

結果的にその場を心地よくするのかもしれない。