○kgになりたい!

○番以内を取りたい!

この服を着こなしたい!

あの人を振り向かせたい!

あの人を見返したい!

そういう、小さい目標がたくさんあった。

その小さい目標たちには、大きい思惑がくっついていた。

「これで私が私を認められる?」

っていう期待みたいなやつ。

当時は、

私が私を認めていない

とかは思ったことがなかった。

でも、

私って、なんか大丈夫かなって思っていた。

あの人を振り向かせたい。 が、

その人に、心底惚れ込んでいるように見せかけて、

すっごく欲しがっていたのは、

「ホッとすること」

だった気がするし、

「あの人が振り向くような自分であること」

だった気がする。

私があの人を意識していて、追いかけていて、

相手も私を見てくれたら、

「幸せだ」じゃなかった。

「あーよかったー」って感じだった。

○kgになって、この服を着こなせたら、

「もっと楽しいな」じゃなかった。

「あーよかった着れた」だった。

目標を達成すれば、安心できた。

目標を達成して、ちょっと周りを見て、

「私、大丈夫だ」

そう思えたら、ホッとできた。

でも、その安心感は、いつも外の出来事に左右された。

あの人が、私を蔑ろにすると、

一気に不安になった。

え?私、なんかダメ?何がダメ?

少しお腹にお肉がつくと、

反射的に、やばい!って思った。

あの人が私を蔑ろにしてきたよ。どう思う?

とか、

少しお肉がついた自分、どう感じる?

なんていう言葉は、自分に掛けたことがなかった。

うっすら思っていた気がする。

あれ?この感じって、終わりくるの?

みたいな。

達成しても達成しても、

次の目標がやってくる。

目標に向かって、必死になってる自分、すごいなと思いながらも、

「私、大丈夫かな」って思ってた。

なんか、変じゃない?って。

どんな自分にも、

『私って大丈夫?』

みたいなのが、うっすら付き纏ってた。